最終更新日:2018年4月26日
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2018.04.26 No.914
■ネオニコ系フルピラジフロン ミツバチの味覚、学習と記憶能力に悪影響を及ぼす
honeybee_clover.jpg / Flickr
クローバーにやってきたミツバチ / Andy Murray / Flickr

 ブルツブルグ大学の研究チームは3月21日、ネオニコ系農薬のフルピラジフロンがミツバチの味覚、学習、記憶能力に悪影響を及ぼすとする研究結果をサイエンティフィック・リポート(電子版)に発表した。フルピラジフロンはバイエルが開発した殺虫剤で、昆虫の脳のニコチン性アセチルコリン受容体に影響を及ぼす物質とされ、シバントの商品名で販売している。EUは2015年8月に、日本は同年12月に承認している。

 研究によれば、より少ない投与量では有害な影響を示さなかったが、投与量が1.2マイクログラムで知覚と学習のパフォーマンスが大幅に低下したとしている。その上で、他の農薬との複合的な影響はまだわからず、野生のミツバチ類などポリネーターへの影響を調べる必要があるとしている。

 欧州食品安全機関(EFSA)は今年2月、EU委員会が暫定的に一時使用禁止にしているイミダクロプリドなど3種類のネオニコ系農薬がミツバチなどに悪影響を及ぼすと認める評価結果を明らかにしている。この評価を受けてEU委員会は4月27日、禁止に向けて加盟国による投票を行おうとしている。フルピラジフロンは、EU委員会が禁止しようとしているネオニコ系3剤の代替品として検討されているという。

 ・University of Wurzburg, 2018-3-28  ・Scientific Reports, 2018-3-21

 国立環境研究所のまとめによれば、農薬登録後の2016年のフルピラジフロンの出荷量はゼロだったという。

 ・国立環境研究所 農薬データベース
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