最終更新日:2018年4月28日
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■ネオニコチノイドに環境ホルモンの疑い

ナタネ圃場の農薬散布 / Chafer Machinery / Flickr
ケベック大学州立科学研究所(INRS) の研究チームは4月26日、ネオニコチノイド系農薬に内分泌かく乱物質の可能性があるとの研究結果を専門誌に発表した。乳がん細胞を使った研究で、ネオニコチノイド系農薬のチアクロプリドとイミダクロプリドがエストロゲンの産生を増加させたことを確認したという。
INRSはこの結果について、「ネオニコチノイドが遺伝子の発現に影響を与え、エストロゲンの産生を潜在的に改変する可能性があるという最初のエビデンスである。これらの農薬によるホルモンのかく乱は、さらなる研究による確認が必要であるが、INRSチームによって得られた結果は、ネオニコチノイド殺虫剤の管理と使用に注意が必要であることを示している」としている。
・Environ Health Perspect, 2018-4-26 ・Institut national de la recherche scientifique - INRSネオニコ系農薬のヒトへの影響は十分に解明されてはおらず、余りよく分かっていないという。今回のINRSの研究結果は、ミツバチなどポリネーターに焦点が当たっているネオニコチノイド系農薬について、ヒトへの影響解明が急務であることを示しているといえる。
山國徹氏らの東北大学の研究チームは今年2月、ネオニコ 系農薬の一つイミダクロプリドが哺乳類のアドレナリンを増やす仕組みを解明し専門誌(Toxicology)に発表している。
・Toxicology, 2018-2-1 ・act beyond trust, 2018-1-24イミダクロプリドは日本でも出荷量の多いネオニコ 系農薬である。EUは4月27日、屋外での使用禁止を決めた。米国は2015年より新規登録を中止し、カナダは3年で段階的禁止の方針を明らかにしている。フランスは今年9月以降、イミダクロプリドを含む全て(狭義)のネオニコチノイド系農薬の使用を禁止する。
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