最終更新日:2018年5月30日
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■カンボジア 農薬輸入を一時禁止
カンボジアの農村の農薬販売店 / USAID Asia / Flickr
カンボジア政府は5月25日、全ての農薬輸入を一時禁止した。カンボジア東部のクラチエ州で13人が「中毒」で死亡したことを受けた措置で期限は切られていない、とクメール・タイムズが伝えている。
しかし、村人は、この中毒の原因は金鉱業会社が運河に放出したシアン化物の廃棄物によるものだとしているという。これは産業相も確認したものの、鉱山エネルギー相が否定したという。その結果、農薬が原因ということで農薬輸入の禁止とともに、農民に対する農薬の使用法についての教育実施になったという。
カンボジア農業研究開発センターのVithou氏は、政府が違法農薬の摘発を強化するチャンスであり、検査されていない多くの製品がカンボジア国内に入っていると主張しているという。Vithou氏はまた、「どんな農薬もとても有毒であり、農民が注意しなければ消費者の健康に影響を与えるからだ」という。
・Khmer Times, 2018-5-28カンボジアは現在、野党の非合法化や政府に批判的な新聞社の買収など独裁体制が強化されつつある。そうした状況にあって、13名の「中毒死」の原因が金鉱山の廃棄物なのか、報道通り農薬中毒によるものなのかははっきりしない。しかし、農薬の輸入禁止や農民への使用法教育は、直接に農薬被害を受ける農民や環境にとっては「チャンス」かもしれない。
貿易統計によれば、日本からのカンボジアに対する農薬輸出は2017年、殺虫剤が2トン、消毒剤が14トンとなっているが、その詳細は不明だ。
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