最終更新日:2018年5月31日
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2018.05.31 No.923
■厚労省 GM微生物由来添加物を承認 今年2回目
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厚生労働省

 厚労省は5月21日、遺伝子組み換え微生物を使って生産した、天野エンザイムのグルコースオキシダーゼと、ノボザイムズのアルカリ性プロテアーゼを承認した。これにより承認されたGM添加物は33品種となる。厚労省は今年1月にも遺伝子組み換え由来の添加物1品種を承認している。ここ数年、遺伝子組み換え微生物由来の添加物の承認件数が増えている。

 天野エンザイムのグルコースオキシダーゼは、グルコン酸の製造、乾燥卵白製造時の着色防止、パン製造のグルテン形成に使用する添加物であり、もう一つのノボザイムズのアルカリ性プロテアーゼは、畜肉や魚類エキス製造時の抽出効率の向上に使用する添加物。いずれも表示は不要であり、使用されても消費者には分からない。この2品種は、食品安全委員会が4月10日に「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする評価書を決定している。

 ・厚労省, 2018-5-21  ・食品安全委員会, 2018-4-10

 2007年で途絶えた遺伝子組み換え微生物由来の添加物の承認件数が増えている。2012年から徐々に承認件数が増えてきている。承認された遺伝子組み換え添加物33品種のうち19品種、約6割がノボザイムズ(デンマーク)の遺伝子組み換え添加物である。現在、食品安全委員会では欧米企業による遺伝子組み換え微生物による添加物5品種が審査中である。別の1品種は5月29日、「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする評価を決定している。

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遺伝子組み換え添加物承認推移 (画像クリックで拡大)

 こうした遺伝子組み換え添加物は表示義務がないため、たとえ使われたとしても消費者には分からないという問題がある。昨年度、消費者庁が開催した遺伝子組み換え食品表示検討会でも問題とはなっていない。

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