最終更新日:2018年6月2日
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■インド・シッキム州 非有機農産物の輸入・販売を禁止
シッキムの農村 / soumyajit pramanick / Flickr
2003年より州全体で有機農業への転換を進めてきたインド・シッキム州は4月1日、原則的に非有機農産物の州外からの輸入を禁止した。州政府はこの輸入禁止措置について、化学農薬や肥料の使用によって悪化している人びとの健康的な生活の確保と環境保護が目的だとしていたという。
じゃがいもや玉ねぎなどシッキム州内で大規模に生産されてない野菜は除かれるもの、野菜、果実、穀類、香辛料、調味料など27品目が輸入禁止の対象とされた。州政府は施行直後、市場から非有機農産物を押収し廃棄処分にしているという。
しかし、実施前から品不足や価格高騰が懸念されていたが、この輸入禁止の結果、州全体で野菜や果物が急激に不足しているという。このため、実施直後から州政府は、トマト、ニンジン、グリーンチリについて禁止対象から除外せざるを得なくなり混乱しているという。
野党によれば、この混乱の原因は、州政府機関の把握した有機農産物の生産量が間違っていたためだという。野党や野菜販売業者は、有機野菜の入手を保証することなく州政府が外部からの非有機食品の輸入を禁止したと非難していると報じられている。
現地紙などの報道では、この州外からの輸入禁止による混乱について農民や消費者の声には触れられていない。報道のようにベースとなる数値が違っていたことが原因であれば、有機農業での生産力が、州内自給にはまだ十分ではなかったことになる。
シッキム州は2015年12月末、全ての農地約7万5千ヘクタールを有機農業に転換したとしていた。こうした州をあげての有機農業への転換は、有機農業を売りにした観光を活気付けているといい、2011年以来、外国人観光客の数は2倍以上に増加したという。
・Telegrapf India, 2018-4-1 ・Krishi Jagran, 2014-4-13 ・North East Today, 2018-4-8【関連記事】
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