最終更新日:2018年8月11日
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■ラウンドアップでがんに モンサントへ3億ドルの賠償命令
ホームセンターで売られるラウンドアップ
学校構内で除草剤ラウンドアップを使ったことで悪性リンパ腫を発症したとして、米国カリフォルニア州のドウェイン・ジョンソンさんが損害賠償を求めていた裁判でサンフランシスコ地裁は8月10日、懲罰的損害賠償を含め約3億ドルの賠償金を支払うようモンサントに命ずる判決を下した。モンサントは、判決を不服として上訴する方針だという。
原告のジョンソンさんは、2012年からサンフランシスコ近郊の学校の校庭管理でラウンドアップを使用していたという。それが原因で非ホジキンリンパ腫を発症したと主張し、2016年に損害賠償を求め提訴していた。主治医は、化学療法を続けているジョンソンさんは20年まで生きられないだろうと、証言したという。
裁判では、モンサントはがんの可能性を知りながら警告しなかったとして損害賠償が認められた。「悪意のある行為や抑圧を受けた」として、2億5千万ドルの懲罰的損害賠償も認められたという。
裁判ではまた、グリホサートががんを引き起こす可能性があるとするモンサントの秘密文書が明らかになったという。7月9日に始まった裁判で、陪審団はモンサントの非を認めた。
モンサントは、「グリホサートが癌を引き起こさないという事実を支持している800を超える科学的研究とレビューを変えることはなく、ジョンソン氏のがんを引きこしていない」と主張し、トは上訴する方針という。モンサントは類似の裁判を約5千件抱えているという。
・Reuters, 2018-8-10 ・Center for Food Safety, 2018-8-10 ・AFP, 2018-8-11国際がん研究機関は2015年3月、グリホサートの発がん性について「おそらく発がん性がある」とする評価を発表した。ブラジルの連邦裁判所は8月6日、再評価が完了するまでグリホサートを含む製品の使用を禁止する決定を下している。
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