最終更新日:2018年8月22日
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■バイエル、モンサント統合を開始 BASFへの事業売却を完了
ドイツの化学メーカーBASFは8月16日、モンサント買収に関してバイエルが売却する事業のうち残っていた野菜種子事業の買収を完了したと発表した。バイエルも同日、BASFに対する野菜種子事業の売却が完了したことで、モンサント統合を開始すると発表した。バイエルは即日、米国セントルイスにあるモンサントの看板をバイエル・クロップサイエンスにかけ替えているという。この買収は「社名ロンダリング」とでもいうべきで、モンサントの悪名は表からは消える。
BASFによれば、バイエルから買収した野菜種子事業は24品目、2600品種と研究開発関連資産で構成されるとしている。BASFの種子事業シェアは、これまで世界10位にも届いていなかった。
一方、バイエルは、自社開発のイミダクロプリド(EUが屋外使用を禁止)などネオニコ系農薬と、世界的にも禁止を求める声の上がっている除草剤グリホサートの両方を持つことになる。
バイエルはまた、モンサントが敗訴し230億ドルの損害賠償を命ぜられたカリフォルニア地裁のグリホサート訴訟や、米国で係争中の除草剤ジカンバ訴訟にも関与するとしている。バイエルによれば、規制当局によりこうした裁判への関与は売却完了まで止められていたという。モンサントを訴えた裁判は4、5千件あるとロイターなどが報じている。カリフォルニアのグリホサート訴訟の判決直後にバイエルの株価は10%急落したが、数千件の農薬裁判がバイエルのリスクとなることは確実。
8月22日現在、モンサントのサイト monsanto.com はまだ削除されず残っているが、バイエルのロゴとともにバイエルのサイトへと誘導するポップアップが表示される。
・BASF, 2018-8-16 ・Bayer, 2018-8-16【関連記事】
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