最終更新日:2018年11月28日
2018年11月

2018.11.28 No.973
■アルゼンチン 遺伝子組み換え小麦の商業栽培が始まるか
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刈り取り間近の小麦

 アルゼンチンが遺伝子組み換え小麦の商業栽培直前の段階に来ているようだ。アルゼンチンのバイオセレスのフェデリコ・トゥルッコCEOはこのほど、除草剤グルホシネート耐性・干ばつ耐性の遺伝子組み換え小麦について、当局の商業栽培の許可を1年半前から待っていると正式に発表したという。ブエノスアイレス州の農業当局も、この干ばつ耐性小麦を支持しているという。

 この遺伝子組み換え小麦の干ばつ耐性は、ヒマワリ由来のHB4遺伝子によるといい、バイオセレスとフランスの種苗会社Florimond Desprezとの合弁事業であるTrigallが開発したとしている。干ばつであっても、通常品種より25%多い収量があるという。

 トゥルッコCEOは、政府が最終的にこの遺伝子組み換えのHB4小麦を承認すれば、2019年にHB4小麦の種子を供給できると説明し、その量は「来年2万ヘクタール分」だという。

 ・eFarmNews, 2018-11-16

 2004年、カナダでラウンドアップ耐性遺伝子組み換え小麦が商業栽培が始まろうとしたが、カナダの農業団体や消費者のみならず世界的な反対を前に、モンサントは商業栽培を諦めている。これ以降、米国、カナダ、豪州の小麦生産者団体が、何度も商業栽培への希望を明らかにしてきたが、まだ始まってはいない。

 財務省の貿易統計によれば、2017年、日本は534万トンの小麦(飼料用をのぞく)を輸入したが、ほとんどを米国とカナダ、オーストラリアが占め、アルゼンチンからの輸入はない。

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