最終更新日:2019年4月13日
2019年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2019年4月
123456
78910111213
1415 1617181920
21222324252627
28293031
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2019年4月の記事
2019.04.15 No.977
2019.04.14 No.976
2019.04.13 No.975
2018年12月の記事
2018.12.22 No.974
2018年11月の記事
2018.11.28 No.973
2018年12月

2019.04.13 No.975
■「安全」とされるフルピラジフロンもミツバチに有害
Honeybee-27527.jpg
セイヨウミツバチ / Ken Thomas / Wikimedia

 カリフォルニア大学の研究チームは4月10日、バイエルがシバントの商品名で販売している殺虫剤フルピラジフロンとトリアゾール系殺菌剤を併用した場合、ミツバチに有害であるとする研究結果を専門誌に発表した。EUは昨年12月、イミダクロプリドとチアメトキサム、クロチアニジンの3種類のネオニコチノイド系農薬について、ミツバチなどに有害であるとして屋外使用を禁止したが、フルピラジフロンはスルホキサフロルとともに、ミツバチになどには「安全」で禁止ネオニコ剤の代替品とされていた。

 インデペンデント紙(電子版)によれば、バイエルの広報は、「シバントは指示通り使用すればミツバチなどのコロニーを危険にさらすことなく作物を害虫から保護する効果がある」としているという。またカリフォルニア大学の研究が指摘している殺菌剤との併用による毒性の増加について「よく知られてことで、このような影響を防ぐためにフルピラジフロンとアゾール系殺菌剤の併用を制限している」と述べたという。

 ・Proceedings of the Royal Society B, 2019-4-10  ・Independent, 2019-4-10

 フルピラジフロンと並んで従来のネオニコチノイド系農薬の代わりとなる、ミツバチなどには「安全」な農薬とされてきたスルホキサフロルについても昨年8月、マルハナバチの繁殖に有害であるとする研究がネーチャー誌に発表されている。

 ・Nature, 2018-8-15  ・Royal Holloway University of London, 2018-8-14

 日本で農薬登録されているフルピラジフロンは2種類。2015年12月に登録されている。いずれも稲(箱育苗)用であり、イネドロオイムシ、イネミズゾウムシを適用病害虫としている。その出荷量は。国立環境研究所のデータでは2016年に476gとなっている。なお、2017年のデータは更新されていない。

【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事