最終更新日:2019年7月15日
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■米国小売大手クローガー ネオニコ排除と有機食品取扱いアップを公表
クローガーの店舗(米国・オハイオ州) / Nicholas Eckhart / Flickr
米国小売大手のクローガーはこのほど、2020年までにガーデンセンターで取り扱う植物をネオニコチノイド不使用とすると発表した。併せて供給者が農薬使用をやめ代替的な病害虫管理を推奨するとしている。また、有機製品の取扱いや、自社ブランド製品において人工保存料不使用製品を増やしていくとしている。クローガーは昨年6月、今回と同様に、ミツバチなど花粉媒介動物(ポリネーター)へのリスクを考慮し、2020年までに取扱いの園芸植物のネオニコチノイド系農薬を段階的に排除するとの方針を発表していたが、今回、有機製品の取扱いの増加などを追加し、ネオニコチノイド系農薬不使用を再確認した形だ。
米国の環境団体の一つFriend of Earthは6月27日、このクローガーの方針表明を歓迎する声明を発表し、このことは米国の環境NGOや消費者団体、市民などの3年にわたる要請と「圧力」によるものと評価している。これまでにも、市民運動や環境保護団体の粘り強い要請とキャンペーンにより、米国小売大手のウォルマートなどがネオニコチノイド系農薬不使用を明確にしていた。
・Kroger, 2019-6 ・Friend of Earth, 2019-6-27Friend of Earthなどは今年1月、クローガーを含む米国小売大手の販売する食品の残留農薬調査結果を公表している。アップルジュースの73%から、またホウレンソウでは80%からネオニコチノイド系農薬を検出したとしている。
・Friend of Earth, 2019-1欧米の大手ホームセンターでは2015年以来、ネオニコチノイド系農薬の排除表明が続き、小売業界の脱ネオニコの動きは大きくなってきている。今回のクローガーの表明はこうした動きに続くものだ。グリホサート排除の動きもでてきている。
2015年
4月)米国ホームセンター大手ロウズは4年でネオニコ関連商品排除を公表
5月)米国ホームセンター大手ホームデポは2018年内に取り扱い植物のネオニコ・フリーを達成と発表
2016年
4月)米国家庭用農薬メーカー、ミツバチ保護の観点から脱ネオニコを宣言
12月)米国小売大手のコストコ、ミツバチ保護で販売する園芸植物の脱ネオニコ方針を発表
2017年
4月)英国のホームセンターB&Qは、来春までにネオニコ・フリーにすると発表
5月)米国小売大手のウォルマートとトゥルーバリューは段階的ネオニコ系農薬の排除を明らかにしたと大地の友が発表
2018年
5月)米国小売大手のクローガーは、2020年までにガーデンセンターで取り扱う植物をネオニコチノイド不使用とすると発表
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