最終更新日:2019年7月21日
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■オーストリア国民議会 EU初のグリホサート全面禁止法案を可決
グリホサートを散布する / Chafer Machinery / Flickr
オーストリア国民議会は7月2日、グリホサートの使用を全面的に禁止する法案を可決した。連邦各州の議会により選出された連邦議会(上院)が異議を唱えなければ、アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領(緑の党)の署名で成立する。成立すれば、2020年1月1日より発効し、EUでは初の全面的な禁止となる。
この間、グリホサート禁止を掲げてきたオーストリアの社会民主党のパメラ・レンディ=ヴァーグナー党首は声明の中で、「植物毒の発がん性影響の科学的証拠は増えている。環境からこの毒物を禁止するのは我々の責任である」と述べたという。採決では極右・自由党と、親ユーロのリベラル新党ニュー・オーストリアも賛成票を投じた。
一方、オーストリア持続性・観光省は、EUでの登録が2022年12月まで有効であることから、この全面禁止法案がEUの植物保護製品規制に反すると考えていると述べたという。EU委員会が3か月以内に異議を唱えた場合、発行しない可能性があるという。
このオーストリア国民議会の可決について、モンサント買収でラウンドアップを手に入れたバイエルは2日、「オーストリア国民議会による決定はグリホサートに関する広範な科学的結果と矛盾する」と声明で述べたという。
・Reuters, 2019-7-2 ・Market Screener, 2019-7-2 ・Deutsche Welle, 2019-7-3オーストリアはEUの中でも有機農業が盛んで、EUの2017年のデータによると、有機農業比率(面積)がEU平均7%であるのに対して23.4%と、加盟28か国中最も多い。
・eurostat【関連記事】
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