最終更新日:2019年7月28日
2019年

2019年7月
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2019年7月の記事
2019.07.28 No.991
2019.07.23 No.990
2019.07.23 No.989
2019.07.21 No.988
2019.07.20 No.987
2019.07.18 No.986
2019.07.15 No.985
2019.07.13 No.984
2019.07.11 No.983
2019.07.05 No.982
2019年6月の記事
2019.06.16 No.981
2019.06.08 No.980
2019年5月の記事
2019.05.14 No.979
2019.05.09 No.978
2019年7月
2019.07.28 No.991
■欧州司法裁判所 グリホサートのリスク関連文書公開を命ずる

欧州司法裁判所(ルクセンブルク) / Transparency International EU Office / Flickr
欧州司法裁判所は3月7日、欧州食品安全機関(EFSA)はグリホサートの健康リスクに関する全ての文書を公開しなければならないと判決を下した。裁判所は、環境への化学物質の放出に関する情報への公衆のアクセスは企業の商業的利益の保護に優先することを明確にし、EFSAが開示しないことはEUの透明性原則に反するとした。この裁判は、欧州緑グループ・欧州自由連盟(Greens/EFA)所属の欧州議会議員が2017年5月に訴えていたもの。
この決定に対してGreens/EFAは3月7日、透明性に関する画期的な判決だとして「勝利」と歓迎する声明を出した。
グリーンピース欧州は3月7日、「判決は、EUの意思決定における透明性と説明責任への大きな一歩」であり「EFSAの使命は公衆衛生を守ることであり、グリホサート製造企業の商業的利益を保護することではないことを裁判所がクギを差した」とする声明を出した。
・General Court of the European Union, 2019-3-7 ・Greens/EFA, 2019-3-7 ・Greenpeace Europe, 2019-3-7この判決は、EFSAに対して公衆衛生の観点から文書公開を強制するものであり、他の農薬や化学物質に対しても同様の強制力を持ちうる可能性があり、EUにおけるデータ公開が進む契機になるかもしれない。当然、EUで公開されているものが日本で公開されないのはありえないこととなり、日本の農薬行政や食品安全委員会の審査にも影響が出てくるのではないか。
【関連記事】カテゴリー
よく読まれている記事
- ネオニコ系国内出荷量 21年度3.8%増 第二世代は63%増
- 有機農業は排外主義に与しない 参政党に反対する農民と市民が声明
- 冊子『スルホキサフロル 新しいネオニコチノイド系農薬』刊行のお知らせ
- ネオニコ系イミダクロプリド 自閉スペクトラム症様の視知覚障害を引き起こす
- 厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
- メキシコ GMトウモロコシ栽培を禁止 24年までに輸入も段階的に禁止
- 東アジアは農薬のホットスポット 日本はトップ5
- 農薬再評価 ネオニコとグリホサートなど優先14品目を告示
- 米国産ジャガイモ 輸入規制緩和 ポストハーベストも認める
- 輸入小麦の残留グリホサート 豪州産の検出率急増