最終更新日:2019年10月24日
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■タイ グリホサート禁止を正式決定
タイの田んぼ / Lee Craker / Flickr
タイ国家有害物質委員会は10月22日、グリホサートなど危険な有害3農薬を12月1日からの禁止を正式に決定した。グリホサート、パラコート(除草剤)、クロルピリホス(有機リン系殺虫剤)の3農薬を危険であるとしてその禁止を求めてキャンペーンを展開してきたタイの環境NGOや消費者団体など686団体のネットワークの勝利だ。
一方、この3農薬の禁止に反対していた農民グループは、この決定に「新しい農薬業者へのえこひいきと、政治家とNGOの謀略」のせいで、タイ農業崩壊の日として歴史に残るだろうと非難した。そして、中央行政裁判所への提訴とともに、禁止による損害として政府が補償するよう求めるとしたという。
・Bankon Post, 2019-10-22国家有害物質委員会の正式決定を受けて、3農薬の禁止を求めてきた686団体からなるネットワークは10月22日、声明を発表し、この禁止決定は農民と市民の健康を考慮した決定であり、タイの農業と食料システムが持続可能な方向に向かう大きな転換点であるとした。声明はまた、タイ政府が農家が安全で持続可能な農業に移行できるよう重要な役割を果たさなければならず、その費用は農民が負うものではないと指摘した。
・Thailand's Pesticide Alert Network, 2019-10-22
・AFP, 2019-10-23
有害な3農薬の禁止を求める世論を受けて、農業省のマナニャ副大臣は8月9日、既に6月以降新たな許可を停止し、見直しが行われており、年内の禁止を確約すると語ったと報じられていた。禁止への世論の高まりを受けて設置された、政府、輸入業者、農家、消費者からなる政府の作業部会は10月7日、3農薬を12月1日から禁止すると満場一致で合意していた。
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