最終更新日:2020年7月30日
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■ブラジルからEUへ輸出される大豆 2割が違法な森林伐採の農地から
ブラジルの森林破壊 / Still Pictures / Flickr
ブラジルや欧米の研究グループはこのほど、ブラジルからEUへ輸出される大豆の約20%、牛肉17%が違法な森林伐採の結果である可能性があるという研究結果をScience誌に発表した。EUがブラジルから輸入する大豆は主に飼料用だという。ブラジル・アマゾンでは、違法な森林伐採が続き、気候危機に対して大きな影響を与えるとして非難されている。
研究グループは、既存のシステムを利用して「土地レベルで環境コンプライアンスを強制する国と公共の監視システムを導入し、同国の主要な農業サプライチェーンにおける森林破壊を大幅に削減する」ことが可能であることを示したと述べているという
研究グループははまた、「このセクターの一部が自国の環境法を遵守しておらず、政府が過去の環境面での実績を台無しにしている中で、世界で最も持続可能な農業であると主張するだけでは十分ではない」と述べているという。
・Science, 2020-7-17 ・Guardian, 2020-7-16この問題は、日本も無縁ではない。2019年、日本は55万トンのブラジル産大豆を輸入している。輸入大豆全体では約340万トンでブラジル産のシェアは約17%。このブラジル産大豆が、違法な森林破壊の結果かは明らかではない。
もう一つ指摘された牛肉について、日本は2015年にブラジル産牛肉の輸入を再開しているが、貿易統計(財務省)によれば、2019年の輸入はない。
輸入大豆国別割合(2019年)
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