最終更新日:2020年10月4日
2020年
2020年10月
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2020年10月の記事
2020.10.30 No.1089
2020.10.29 No.1088
2020.10.29 No.1087
2020.10.15 No.1086
2020.10.14 No.1085
2020.10.13 No.1084
2020.10.11 No.1083
2020.10.10 No.1082
2020.10.08 No.1081
2020.10.07 No.1080
2020.10.05 No.1079
2020.10.04 No.1078
2020年9月の記事
2020.09.30 No.1076
2020.09.28 No.1075
2020.09.26 No.1074
2020.09.23 No.1073
2020.09.22 No.1072
2020.09.19 No.1071
2020.09.17 No.1070
2020.09.13 No.1069
2020.09.08 No.1068
2020.09.03 No.1067
2020.09.02 No.1066
2020.09.01 No.1065
2020年10月
2020.10.04 No.1078
■欧州で確認される除草剤耐性のトウモロコシの原種
トウモロコシの原種といわれるテオシント / Doug Knuth / Flickr
フランス国立農業食品環境研究所(INRAE)などの研究グループはこのほど、スペインとフランスで雑草として定着している、トウモロコシの原種と考えられているテオシントに除草剤耐性遺伝子を確認したと米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。
テオシントは、最近、欧州のトウモロコシ畑で侵略的な雑草として出現しているという。フランスとスペインのテオシントは、メキシコのテオシントとは遺伝子レベルで違いがみられ、トウモロコシの開花期調整遺伝子と、除草剤耐性遺伝子の導入を確認したとしている。欧州の除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシ栽培は、最盛期よりも減少したとはいえ、スペインでは現在でも約10万ヘクタールで栽培が続いている。
論文は「世界貿易は生物学的侵略を著しく加速させた」と指摘しているが、何らかの貨物について欧州に持ち込まれたトウモロコシの近縁種であるテオシントが、遺伝子組み換えトウモロコシの花粉で交雑し、除草剤耐性遺伝子を獲得したと思われる。
・PNAS, 2020-9-28北米では、規制のない栽培を認めたことにより、遺伝子組み換えナタネや遺伝子組み換え芝が雑草化しているという。環境に放出された除草剤耐性遺伝子のような人為的な遺伝子は、交雑により拡散していき、取り返しのつかない状況に陥ることになる。テオシントが欧州に定着する上で除草剤耐性遺伝子を獲得は、この問題の一例だ。
カテゴリー
よく読まれている記事
- ネオニコ系国内出荷量 21年度3.8%増 第二世代は63%増
- 有機農業は排外主義に与しない 参政党に反対する農民と市民が声明
- 冊子『スルホキサフロル 新しいネオニコチノイド系農薬』刊行のお知らせ
- ネオニコ系イミダクロプリド 自閉スペクトラム症様の視知覚障害を引き起こす
- 厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
- メキシコ GMトウモロコシ栽培を禁止 24年までに輸入も段階的に禁止
- 東アジアは農薬のホットスポット 日本はトップ5
- 農薬再評価 ネオニコとグリホサートなど優先14品目を告示
- 米国産ジャガイモ 輸入規制緩和 ポストハーベストも認める
- 輸入小麦の残留グリホサート 豪州産の検出率急増