最終更新日:2020年10月14日
2020年
1月
2月

11月
12月

 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年 20年

2020年10月
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
最近の記事
2020.10.29 No.1088
2020.10.29 No.1087
2020.10.15 No.1086
2020年10月の記事
2020.10.29 No.1088
2020.10.29 No.1087
2020.10.15 No.1086
2020.10.14 No.1085
2020.10.13 No.1084
2020.10.11 No.1083
2020.10.10 No.1082
2020.10.08 No.1081
2020.10.07 No.1080
2020.10.05 No.1079
2020.10.04 No.1078
2020年9月の記事
2020.09.30 No.1076
2020.09.28 No.1075
2020.09.26 No.1074
2020.09.23 No.1073
2020.09.22 No.1072
2020.09.19 No.1071
2020.09.17 No.1070
2020.09.13 No.1069
2020.09.08 No.1068
2020.09.03 No.1067
2020.09.02 No.1066
2020.09.01 No.1065
2020年10月

2020.10.14 No.1085
■バイオセレス GM小麦には消費者の受容が不可欠と認識
wheat_argentina-2.jpg / Flickr
アルゼンチンの小麦畑(サンタフェ州サンフスト) / Claudio.Ar / Flickr

 アルゼンチンは10月7日付けで、バイオセレスの干ばつ耐性・除草剤グルホシネート耐性小麦HB4を承認した。このHB4遺伝子組み換え小麦は、アルゼンチン小麦の最大の輸出先であるブラジルの承認を待って商業栽培を始めるという。バイオセレスのフェデリコ・トルッコCEOは「この技術の成功は、政府が保証するものではなく、どのくらい消費者が受け入れるかにかかっている」とし、消費者の受容が大きなカギだとの認識を示したという。

 これはテレビ東京が報じたもので、トルッコ・バイオセレスCEOは「(ブラジルが遺伝子組み換え小麦の承認の)決断を下すことを望む。南半球の次の小麦シーズンが始まる来年の秋までには決断してほしい」と述べ、早期の承認を期待している。ブラジルの承認がなければ、この遺伝子組み換え小麦の商業栽培はない。2004年、モンサントがカナダで除草剤グリホサート耐性遺伝子組み換え小麦の商業栽培を始めようとしたとき、世界中の農民や消費者が反対の声をあげて断念させた。ブラジルに対して「承認するな」という声をあげることが重要になる。

 アルゼンチンの環境団体ビオディベルシダッド(Biodiversidad)は10月13日、HB4遺伝子組み換え小麦による市場や輸出先、生物多様性、人々の健康への影響は計り知れないものがあるという記事を掲載した。そして、HB4遺伝子組み換え小麦の一方の特性である干ばつ耐性に注目が集まっているが、もう一つの特性である除草剤グルホシネート耐性にも注目すべきだという。商業栽培が始まれることで、今以上に冬作の耕作時期にの除草剤の使用量が増えると予想されるとしている。現在でも世界のトップクラスの農薬使用量のアルゼンチンで、除草剤グリホサート耐性大豆の大規模栽培で増加した農薬の使用量が、さらに増大すると警告している。

 ビオディベルシダッド(Biodiversidad)はまた、HB4遺伝子組み換え小麦の商業栽培により、周辺で栽培される在来品種の小麦への遺伝子汚染のリスクが増大すると指摘している。遺伝子汚染が起きた場合、在来品種の小麦生産に大きな影響が出ると警告している。

 ・Biodiversidad, 2020-10-13  ・MINISTERIO DEAGRICULTURA, GANADERIA YPESCA SECRETARIA DEALIMENTOS, BIOECONOMIAYDESARROLLO REGIONAL,  ・テレビ東京, 2020-10-13

生殖毒性が疑われるグルホシネート

 遺伝子組み換え作物栽培の拡大により、除草剤グリホサートが大量に使われた結果、グリホサート耐性を獲得した雑草が現れ、グリホサートの優位性が失われている。グルホシネートは、グリホサートに代わる除草剤の一つとされている。グルホシネートも、その安全性が懸念されている。

 フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は2017年、グルホシネートが生殖毒性が疑われる物質であり、使用している労働者やその周辺の人びと、周辺に居住したり頻繁に訪れる子どもへの健康リスクを除外できないとして農薬登録を取り消し、使用を禁止した。欧州委員会は2018年、グルホシネートの農薬登録の延長手続きを行わず、登録失効としている。

 ビオディベルシダッド(Biodiversidad)が指摘するグルホシネートの使用量の増大は、新たな健康被害をひこき起こす可能性があり、それへの懸念は当然だ。

 ・ANSES, 2017-10-24
【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事