最終更新日:2021年1月15日
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■タンザニア GMと絶縁 アグリビジネスの種子支配を懸念

タンザニアの主食の一つウガリは白いトウモロコシの粉を練って作る / Priscusgodwin / Wikimedia
タンザニアのムケンダ農業相は1月12日、同日以降、同国内での遺伝子組み換え生物(GMO)の試験を中止し、輸入種子の徹底的な検査を命じた、と地元メディアが報じた。タンザニアでは、まだ遺伝子組み換え作物の商業栽培は始まってないが、遺伝子組み換え作物の試験栽培が実施されていた。
ムケンダ農業相は、タンザニアと地域の品種の遺伝資源保全のために決定されたと述べたという。タンザニアでは、害虫抵抗性遺伝子組み換えキャッサバと、干ばつ耐性遺伝子組み換えトウモロコシの試験栽培が実施されていたが、中止されることになったという。
ムケンダ農業相は、「今のところ、これが政府の立場である。我々は種子を改良し、従来の方法で収量と生産性を向上させるために研究活動を行うが、遺伝子組み換え作物の研究は行わない」と明言しているという。また、外国の種子の自由輸入を許可した場合、「少数の農業企業による種子市場の支配があり、農家は毎年、そのような企業から購入することを余儀なくされ、種子企業への依存を生む」と述べ、遺伝子組み換え作物の影響について懸念を示したという。
・ippmedia, 2021-1-14