最終更新日:2021年1月15日
2020年
5月
7月
8月
11月
12月
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年 20年 21年
 22年 23年 24年
2021年1月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2021年1月の記事
2021.01.23 No.1101
2021.01.15 No.1100
2021.01.13 No.1099
2021.01.12 No.1098
2020年12月の記事
2020.12.31 No.1097
2020.12.11 No.1096
2020.12.08 No.1095
2020.12.07 No.1094
2020.12.04 No.1093
2021年1月

2021.01.15 No.1100
■NZ産ハチミツからグリホサート検出 昨年11月に続き2度目
hneybee_clover_NZ.jpg / Flickr
蜜源植物のクローバーにやってきたミツバチ / Andy Murray / Flickr

 厚労省は1月8日付けで、ニュージーランド産ハチミツから一律基準値を超えるグリホサート0.08ppmを検出し全量廃棄・積戻しを指示と公表した。ニュージーランド産ハチミツからの一律基準値を超えるグリホサートの検出は昨年11月に続くもので、今年度2度目となる。ニュージーランドのハチミツの残留基準値は0.1ppmで、同国内であれば問題なしとされるレベルである。

 厚労省は1月8日、ニュージーランド産ハチミツに対して検査命令を実施すると発表した。発表で参考として添付されたニュージーランド産ハチミツの輸入実績は2019年度に769トン、20年度に1197トンだったとしている。しかし、19年度の検査実績はゼロであり、ニュージーランド政府の調査結果を考慮すれば、これまでにも日本の残留基準値を超えるハチミツが輸入されていた可能性がある。

 ・厚労省  ・厚労省, 2021-1-8

 ニュージーランド第一次産業省は昨年2月、同国産のハチミツの約2割からグリホサートを検出したと発表している。日本産のハチミツに関しては、農民連食品分析センターが昨年8月、検査依頼品のハチミツ1検体からグリホサートの痕跡(定量限界の0.01ppm以下)を検出したと発表している。

 ハチミツの残留グリホサートについては、ブラジルのカンピーナス大学の研究グループが昨年12月、ブラジル南東部のグリホサートを使用する農業地域の蜂蜜を分析し、約4割から平均0.07ppmのグリホサートとその代謝物質AMPAを検出したと発表している。最大値は百花蜜から検出された0.22ppmだったとしている。

 ハチミツの農薬汚染は、採蜜地での農薬使用の影響を受けたものであり、養蜂家には「もらい事故」のようなものともいえる。日本では、ハチミツのグリホサートの残留基準値は設定されていないため、一律基準値の0.01ppmが適用される。

【関連記事】
カテゴリー
よく読まれている記事