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■飼料

2015-07-30

 農水省 飼料用大豆の除草剤ジカンバの残留農薬基準を新たに設定

 農水省は7月27日、飼料の残留農薬基準値の一部改正を発表した。除草剤ジカンバについて、大麦、小麦、マイロの基準値を緩和するとともに、新たに大豆と大豆油かすの基準値を設定した。

  ジカンバ:新旧対照表  単位:mg/Kg
作物 改定後 改定前
えん麦 3 3
大麦 7 0.5
小麦 2 0.5
大豆 10 -
大豆油かす 10 -
とうもろこし 0.5 0.5
マイロ 4 3
ライ麦 0.1 0.1
牧草 200 200

 大豆と大豆油かすの基準値の設定は、米国農務省がこの1月に、モンサントのジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆の栽培規制を撤廃し、ジカンバ耐性GM大豆が輸入される可能性が出てきたことへの対応と思われる。

 農水省は13年10月、このジカンバ耐性GM大豆の一般開放系での栽培を承認し、厚労省も13年10月、GM食品として承認している。

 こうした承認に先立ち食品安全委員会は12年10月29日付けで、ジカンバのADIを0.3 mg/kg 体重/日とする食品健康影響評価を決定している。