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■ネオニコチノイド

2015-08-21

 英国 ミツバチコロニー消失がイミダクロプリド使用量に関連【研究】

 ネオニコ系農薬の一つイミダクロプリドの使用量の増加がミツバチのコロニー消失の増加と関連していることを示唆する研究が明らかになった。8月20日付でネーチャー誌に発表された。

 この研究は英国食料環境研究庁(Fera)などの英国の研究者によるもので、2000年から10年までの、英国イングランドとウェールズでの農薬使用量、セイヨウナタネの収量、気象条件、ミツバチのコロニー消失データなどを解析したもの。その結果、イミダクロプリドの使用量の増加と、ミツバチのコロニー消失の増加との間に相関があったとしている。

 研究はまた、セイヨウナタネの種子にイミダクロプリドをコーティングする種子処理が、ナタネの収量増加をもたらさなかったとも分析している。ネオニコ系農薬による種子処理が花粉媒介動物に及ぼす影響解明には、大規模な圃場実験など、さらなる研究が必要だともしている。