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2015-05-17

 輸入有機食品から除草剤2,4−D 米国産チアシード自主回収へ

 アスプルンドは5月14日、同社が輸入し販売している「ニュティーバ オーガニックチアシード」から、自主検査によって残留基準値(0.05ppm)以上の除草剤2,4−Dが検出されたとして自主回収を発表した。

 問題の残留基準値以上の2,4−Dが検出された「オーガニックチアシード」は、公表されたパッケージ写真では、米国の有機認証品であり、NON-GM Project認証品のマークが見える。

 アスプルンドは、検出された2,4−Dは、栽培時の周辺農場からのドリフトや地下水から混入したと推定しているとしている。また、問題の検出された2,4−Dの残留値は明らかにしていない一方で、「通常の摂取方法によりお召し上がり頂いても健康被害の恐れはございません」としている。少なくとも検出値は明らかにすべきであり、ことさらに健康に影響のないことを強調するのは責任ある姿勢とはいえない。なお、15日現在、厚労省が公表している輸入食品違反事例には掲載されていない。

 同社の発表によれば、今後は0.05ppm以下のものを米国から出荷し、日本でも検査して、0.05ppm以下であれば販売するとしている。